敏感肌の方は肌を外部刺激から守っているバリアが弱くなり、水分を抱え込む力が弱くなるため、乾燥肌になってしまっていることが多いです。今まで問題なく使用できていた化粧品が突然しみたり、枕カバーが擦れただけで肌が荒れたりと、すぐにトラブルを引き起こす肌になります。
肌バリアの状態を回復させ、本来の力が発揮できるようにするのが最も早い解決策だといえます。ポイントは肌に刺激を与えないスキンケアです。実践中は乾燥を防ぐための保湿だけで十分です。水分補給の化粧水は水とグリセリン、ヒアルロン酸などといった基本的な成分のものを選びましょう。水分が蒸発するのを防止するためには、白色ワセリンやホホバオイル、馬油などがおすすめです。
化粧品の原料にカタカナの長い名称の成分がたくさん入っているものは、この場合あまり良くありません。原料の記載で最後の方に記載されている成分は配合量が最も少ないものですが、そのわずかな量であっても、人によっては肌が過敏に反応してしまうこともありますので注意が必要です。シンプル過ぎる基礎化粧品は美白効果がないため、物足りなさや不安を感じる人は少なくありません。しかし、肌の力を元に戻さなければ、いくら優秀な成分を補ったところでその効果は発揮されません。シンプルなケアを根気強く続けることで次第に肌が安定してきますので、価値ある成分は肌の回復後に使用しましょう。